業務コラム
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同意書の根拠不足による返戻リスク軽減について(更新 2026年4月)

同意書
公開日 更新日

①はじめに

②同意書の有効期限

③マッサージ同意書の注意点

④鍼灸同意書の注意点

⑤おわりに

 ※2026年4月 加筆修正

 

①はじめに

 

以前、こちらの記事にて同意書の有効期限について書かせていただきました。今回は、同意書の注意点をさらにピックアップ致しますのでご一読いただき、返戻防止の一助となれれば幸いです。よろしくお願いいたします。

 

②同意書の有効期限

 

同意書の有効期限に関しまして、再掲致します。

 

同意書の有効期限

 

・同意日の日付が1~15日の場合は、5か月後の末日まで有効。

 

・同意日の日付が16~末日までの場合は、6か月後の末日まで有効。

 

・変形徒手矯正術は、有効期間は正確に1か月間。

 

・初回の同意書の場合、起算日は同意日の日付ではなく初療年月日である。ただし同意日と初療日に一月以上の差がある場合は、起算日は同意書作成日にするのが適当である。(平成24年2月13日付の疑義解釈)

 

・再同意の場合は、起算日は同意日の日付となる。

 

 

③マッサージ同意書の注意点

 

2026年4月現在、マッサージの同意書はこのフォーマットが使われています。

 「マッサージ」「変形徒手矯正術」の部位に〇の記入があれば、該当箇所の施術に対して療養費の請求が出来る仕組みです。

 

 ただ、この〇に対して、根拠が必要となっています。根拠とは、症状にあたる「筋麻痺・筋萎縮」「関節拘縮」の欄です。

 

 例えば、「マッサージ」で”左上肢”に〇が付いていたとします。この場合は、なぜ左上肢に〇が付けられたかの根拠が示されていなければいけません。そのため、「筋麻痺・筋萎縮」或いは「関節拘縮」の、“左上肢”に該当する部分にも〇が必要となります。

 

 「筋麻痺・筋萎縮」或いは「関節拘縮」に〇が無い場合、返戻の可能性が非常に高くなっています。ちなみに現時点では、症状のどれか一つでも〇がついていれば、該当部位は有効と見做されています。

 

 加えて、令和2年12月の改定により、「変形徒手矯正術はマッサージの加算」という位置づけになりました。仮に、「変形徒手矯正術」の“右上肢”に〇がある場合は、同様に「マッサージ」も“右上肢”に〇がないと、変形徒手矯正術の請求は無効となります。

 

 そして、「マッサージ」の“右上肢”に〇が有効となるためには、「筋麻痺・筋萎縮」或いは「関節拘縮」の右上肢に該当する箇所に〇が必要となる、という要領です。返戻防止のためにも、〇の漏れがないか入念なチェックが必要です。

 

 また、同意書を書いてくださる医師がそのことをご存じないことも少なくありません。もし症状欄に〇がなかった場合は医師に上記説明をし、〇をつけてもらえるよう依頼しましょう。

 

④鍼灸同意書の注意点

 

2026年4月現在、鍼灸同意書のフォーマットはこちらです。

マッサージよりシンプルです。また、「往療を必要とする・しない」欄がありません。そのため、鍼灸の同意書を取得した場合、往療をする・しないは施術者に委ねられています。

 

 往療を行う適切な理由があり、訪問施術料で請求する場合は、レセプト内にある往療理由の記載を忘れず、摘要欄にも往療の理由を記載しておくと安心です。 

 

 加えて、7.その他に〇が付いている場合は、傷病名の記載が必要ですが、この傷病名から「慢性疼痛」が読み取れない場合は、返戻対象となります。

 

 鍼灸は「初回の同意」に〇が付いている場合、初療月のみ別途初検料を算定することが可能です。また、病院が変わったり、傷病名が変わったりする場合も「初回の同意」となり、初検料の算定も制度上は可能ですが、こちらは保険者によっては認められない場合もあるようですので、事前にご確認いただくとよいでしょう。

 

⑤最終診察日

 

その他の返戻理由でたまに見かけるのが、最終診察日と同意日の兼ね合いによるものです。

 ・最終診察日より、同意日が前になっている

 ・前回の同意書と最終診察日が同じ

 ・最終診察日と同意日の間が一月以上空いている(変形徒手矯正術)

 上記に該当してしまうと、返戻となります。記載された最終診察日が実際のものであれば、依頼を出しても訂正は困難ですので、同意書そのものが無効になる場合もあります。

 

 いずれにしても、返戻になると二度手間、三度手間となりますので、手元に到着した時点で注意しておきましょう。

 

 

⑥おわりに

 

返戻理由として、同意書の不備に依るものは想像以上に頻繁に見かける印象です。受領委任制度が整うにつれチェック体制も厳密になりつつありますので、これまで以上にケアレスミスに気を配り、制度内容の振り返りも行っていきましょう。

 

 訪問鍼灸マッサージ向けレセコンソフト「spotlog」では、同意書期限の一覧管理が可能です。また

 

・同意書の「筋麻痺・筋萎縮」「関節拘縮」がレセプトに自動反映

・最終診察日による返戻アラート

 

の機能がありますので、事前に返戻リスクに気付けます

 

返戻になってからの処理はとても煩雑で大変ですが、ミスがあっても事前に見つけられるので、「業務がとてもスムーズになった!」というお声をたくさんいただいています。

 

同意書の管理で悩んでいる、レセプト返戻が心配、という方には大変お勧めです!

 

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