業務コラム
COLUMN

症状編~パーキンソン病~

症状別

①はじめに

②パーキンソン病の原因

③パーキンソン病の症状

④訪問鍼灸・マッサージの関わり方

⑤さいごに

 

 

①はじめに

 

こんにちは!今回のブログはアッシュが担当させていただきます、よろしくお願いいたします!

 

 前回に引き続き、今回も症状編をお送りさせていただきます!今回は、パーキンソン病についてです。訪問鍼灸・マッサージを行っていると、パーキンソン病と診断されている患者様は少なからずいらっしゃる印象を受けます。ケアマネ営業の際にも相談を受けることが比較的多く、介入のニーズも多いという実感があります。

 

 パーキンソン病はどのようにして起こるのか、訪問ではどのように関わっていけば良いのか、見ていきましょう!

 

②パーキンソン病の原因

 

 パーキンソン病は、中脳の黒質が何らかの障害を受けることにより、脳内ドーパミンの分泌が滞ることで起こるとされています。

 

 治療は投薬がメインで、ドーパミンを補うためのL-ドパ(レボドパ)を用います。様々な種類のL-ドパがあり、患者様に合った薬を投与すれば、ADLを高水準で維持できます。

 

 ただし、進行性の病変であり、完治は困難であるとされています。

 

③パーキンソン病の症状

 

 以下の3主徴が顕著です。

 

・振戦:安静時に手や腕が震える。

・固縮:筋緊張が強い。鉛管現象が起こる。

・寡動(無動):動作が緩慢になる、或いは困難になる。

 

 この他には、すくみ脚突進現象といったものも挙げられます。狭い場所での移動や角を曲がる際に起こることが多く、転倒原因の最たるものとなりますので、悩ましい症状です。また、人によっては幻覚が現れたりすることもあるようです。

 

④訪問鍼灸・マッサージの関わり方

 

 筋緊張が顕著であり、その影響で巻き肩や前傾姿勢が誘発され、肩や腰の痛みを訴える方が多く見られます。すくみ足や突進現象は「歩行困難」に該当すると考えられますので、マッサージの同意書も適用範囲でしょう。鍼灸も「腰痛症」が当てはまることが多いと思われます。病院は、脳神経内科に通っていらっしゃる方が多く見られるのではないでしょうか。

 

 訪問施術では、筋緊張の緩和が最も大きな要素になるでしょう。前傾姿勢が見られやすいので、それを改善するため肩甲間部、鎖骨下の胸筋、腰部、腹部のマッサージは大変有効です。前傾姿勢が改善されれば、歩行時の転倒予防にも繋がります。

 

 固縮や鉛管現象により関節を十分に動かせず拘縮が起こりやすくなりますので、関節他動運動も有効です。可能であれば変形徒手矯正術も行っていきましょう。

 

 鍼灸施術も有効で、特に筋緊張緩和の効果は高いものと思われます。ただ、パーキンソン病の症状により、施術中にも振戦や不随意運動が起こる場合があります。予期できない動作により怪我や火傷をするといった危険が伴うので、鍼灸を行う場合は症状を見極め、リスク管理を徹底する必要があるでしょう。

 

⑤さいごに

 

 パーキンソン病の診断を受ける方は少なくありません。完治は困難とされていますが、投薬と施術、リハビリ等を組み合わせることにより、日常を普通に過ごせるADLを保つことは可能です。施術で成果を出すことにより患者様から喜ばれると、ケアマネージャーから信頼も得ることができますので、次の紹介にも繋がるのではないでしょうか。

 

この文章が、少しでも皆様の助けになれば幸いです。ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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