業務コラム
COLUMN

続・訪問マッサージの収益モデル

ノウハウ

①はじめに

20226月現在の療養費

③患者コマ数

④さいごに

 

①はじめに

 

以前、こちらの記事で訪問鍼灸・マッサージの収益モデルについて書かせていただきました。

 

今回はその続編という形で、もう少し細かい事項やリアルな事項にも触れつつ、どのような考え方をすれば良いか、見ていきましょう。

 

20226月現在の療養費

 20226月現在の料金

マッサージ1部位

躯幹、右上肢、左上肢、右下肢、左下肢

1部位あたり350

変形徒手矯正術
マッサージの加算

右上肢、左上肢、右下肢、左下肢

1部位あたり450

温罨法
マッサージの加算

1

125

初検料1

or灸のみ

1,780

初検料2

鍼・灸併用

1,860

施術料1

or灸のみ

1,550

施術料2

鍼・灸併用

1,610

電療料

電気鍼・電気温灸器・電気光線器具使用

34

往療料4㎞以下

4.00

2,300

往療料4㎞超

4.01㎞~(16㎞以上は原則支給不可)

2,550

施術報告書交付料

再同意取得の際の同意医師への報告書

480

現時点の療養費は、このようになっています。往療費を2,300円(4㎞以内)として、一回当たりの額の例を挙げますと

 

・マッサージ5部位:4,050

・マッサージ5部位+鍼灸二術:5,660

・マッサージ5部位+変形徒手矯正術4部位:5,850

・マッサージ5部位+変形徒手矯正術4部位+鍼灸二術:7,460

 

となります。施術の内容によって料金の上下が少なくないことがわかります。今後の見通しを立てる際は、どの施術をどのくらいの割合で行ったら、売上がどの程度変化するかを予め想定し、平均単価のイメージもある程度掴んでおくとよいでしょう

 

 ちなみに、施術内容以外の単価の変動要因としては、以下のものがあります。

 

・同意書の部位数:部位数が増えるごとに単価↑、部位数が減ると単価↓

・往療距離:4.01㎞以上から単価↑

・同一家屋の按分時:単価↓

 

③患者コマ数

 

 次に考えるのは、一日に施術を何コマ入れるかについてです。コマ数で考えるのは、週1回の患者もいれば週3回の患者もいるため、患者数ではなくコマ数で考えた方が現実に即しているからです

 

 事務作業との時間の兼ね合いや自身の体力も考慮しつつ、一日に何コマ施術を行うか、目標を決めていきましょう。

 

 売上ベースで考える場合は、月間、或いは年間の売上目標を設定し、どのくらい入れば達成できるか逆算して、一日に必要なコマ数や、必要な出勤日数を割り出しましょう

 

 加えて、目標を達成するまでの期間も定めておくと、達成までの過程の期間もより生産的な行動がとりやすくなりますので、お勧めです。達成期間の考え方に関しましては、また別の記事で取り上げたいと思います。

 

 ここで考える必要があるのが、患者の離脱とお休みです。訪問鍼灸マッサージという業態の性質上、患者が終了となることは頻繁にありますし、入院による長期離脱も珍しくありません。また、「用事があって今日はお休み」ということもしょっちゅうあります。

 

 これは私の経験則ですが、月間の売上予測は、全くお休みや離脱がなくフルで入った時の、80%くらいで想定しておくと良いと感じます。コマ数が増えるほど、この値に収束するイメージです。ですので、実際の稼働は計算で出た数字よりも多めにしておいた方が良いでしょう。

 

④さいごに

 

 収益に関しまして、考える事項はとても多くあります。特に、金額ベースと期間ベースで目標を立てることは、今後の計画を練る上で大変重要になってきます。どのくらいの売上を、どのくらいの期間で達成するかを、大まかにでも良いので考えておきましょう。

 

 本稿が、少しでも皆さまの助けになれば幸いです。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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