業務コラム
COLUMN

レセプトオンライン請求の実現はいかに?【更新2026年5月】

レセプト
公開日 更新日

※2026年5月加筆・修正

①はじめに

②保険医療機関、保険薬局、柔道整復

③電子化のメリット

④電子化のデメリット

⑤さいごに

 

 

①はじめに

 訪問鍼灸・マッサージにおいては、2026年時点では保険請求時の媒体は紙面です。紙面によるメリットやデメリットは様々な見解があると思いますが、まさに今本腰を入れているオンライン資格確認(マイナ連携)が整った暁には、いよいよオンライン請求実現を見据えた動きもあるのではないでしょうか。

 

 今回は、他の業種の変遷を踏まえつつ、今後どのような動きが予想されるのか、オンライン請求を進めることによる恩恵や弊害は何か、それらを考察していきましょう。

 

②保険医療機関、保険薬局、柔道整復

 病院などの保険医療機関や調剤薬局は、早い段階からレセプトの電子化が進んでいます。

 

 オンライン請求に関しては平成18410日の省令で、診療報酬の請求にオンラインによる方法が追加されました。

 

 その後、事務の効率化の観点からレセプト電算処理システムが整えられ、平成274月の診療分からは、一部の例外を除き、電子レセプトでの請求が義務付けられました。

 

また、我々と近い業界である、柔道整復はどうでしょうか。

 

 社会保障審議会 医療保険部会 柔道整復療養費検討専門委員会

社会保障審議会(医療保険部会 柔道整復療養費検討専門委員会) (mhlw.go.jp)

では令和4年の714日の第23回会議において、議論がされています。

 

 議事録を見ると、ゆくゆくはオンライン請求を実現させることを前提に、まずはシステムの作成と、そのために必須である不正請求対策をどのように施していくか、という内容が主なようです。

 

 令和8年度実施という具体的な案も出ていましたが、まさに令和8年である現在は、オンライン資格申請の対応真っ只中であり、こちらがひと段落しないと次へ進みづらいのでは、と考えられそうですね。

 

③オンライン化のメリット

 

 現代日本もキャッシュレス、ペーパーレスが取り立たされ、まさに保険証もその流れに乗っています。

 

 オンライン化のメリットとして考えられるのは

・業務の簡易化、時間短縮

・長期保存に物量がいらずスペースも不要

・コストダウン

・資源の無駄をなくす

 

といったことがあります。特に紙での請求の場合は物量がすさまじく、治療院側が送る書類の種類が多いことからもわかるように、保険者も何千、何万の書類を捌かなくてはいけません。

 

これは、はっきり言って大変でしょう。

 

オンラインでの提出で良いのであれば、紙が不要で印刷する手間もいらず、データ化したものを送付するだけで良いので、双方にとって圧倒的な時間短縮になろうことは想像に難くありません。

 

レセプト類の作成も、例えレセコンを使用していなくても、印刷する前はエクセルやワードを用いることが多いと思われますので、データ送付は難しいことではありません。

 

ただ、データそのものの送付であったり、申請手段によっては、介護業界同様レセコンが必須となることも考えられるでしょう。

 

また、受領委任制度では、必要書類を最終施術から5年間保存する義務があります。これらを紙で管理するとなると大変ですが、データで可とするなら容易です。このように、オンライン化が進めば、あらゆる業務の手間が遥かに軽減されます。

 

④オンライン化のデメリット

 

オンライン化されたものは可視化できないため把握しづらく、未知の怖さを孕んでいるように感じることはあるでしょう。

 

デメリットとしては

・オンライン化を進めるまでの準備期間が長期になる

・移行期の混乱が大きくなり、エラーが増える

・デジタルリテラシーがないと、業務が不可能となる

・セキュリティの問題

 

といったところでしょうか。

 

 別の事例ですが、街を見渡すとレストランでのタッチパネルやQR注文、スーパーやコンビニでのセルフレジ(&キャッシュレス)が増えています。ただ、不慣れな方がまだまだ多く、店員さんに色々と聞いている光景がよく見られます。

 

このように、移行期は却って調整やサポート、不具合対応が増えることになるでしょうし、ユーザー側も相応の知識がないと内容に全く着いていけず、業務が不可能になってしまいます。

 

ただ、予めデメリットを見据え、デジタルリテラシー向上などの対策をし移行期の混乱への準備をしておけば、上記のメリットの比重が大きくなり、オンライン化の恩恵を得られることが期待できるでしょう。

 

⑤さいごに

 訪問鍼灸・マッサージにおいても、いつかはレセプト請求のオンライン化を実現させることが前提でしょう。問題となるのはその時期ですが、現時点ではなかなか予想が難しいでしょう。

 

 私たちが準備しておくこととしては、受領委任制度を再確認することや、デジタルリテラシーを身に着け、オンラインやクラウドの考え方に慣れておくことではないかと思います。

 

今のうちから予想される展開を見据えておくと、いざという時に対応が楽になるのではないかと思います。

 

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